インタビュー

支援員

コミュニケーションを大切にしながら
利用者さんの気持ちに寄り添っています。

社会福祉法人 松原愛育会 石川療育センター(金沢市)
支援員 新谷 正樹さん

この仕事についたきっかけを教えてください。

私は約10年前に食品関係の営業職から、この介護・福祉の業界へと転職をしました。前職にもやりがいを感じていましたが、将来結婚をして家庭を持つことを考えた時に、できることなら転勤のない企業で地元に貢献できる働き方をしたいと思うようになりました。その後、周りの方からの「優しい性格だから福祉の世界はどう?」というアドバイスをきっかけに、通信教育を利用して社会福祉士の資格を取り、当施設の一員となりました。転職するまで福祉の世界は全く縁がありませんでしたが、一から丁寧に教えてくれる先輩にも恵まれて技術や知識を高めることができ、プライベートでは3人の子どもの父親にもなりました。自分の選んだ働き方で仕事と家庭の両立はしっかりとできていると思います。

仕事の内容を教えてください

重症心身障害者の入所施設の職員として、利用者さんの食事や入浴、外出など毎日の生活をサポートしています。利用者さんは会話をすることができないので、ボディランゲージや声掛けなどコミュニケーションの取り方を工夫しながら、相手の顔の動きや視線の変化などに注視して気持ちを理解するようにしています。スタッフ間で共有する情報や保護者との会話から、利用者さんが望んでいることを考えることもあります。正しい支援をできているかを常に自問自答しながら、相手に寄り添っています。このほか、医療的なケアを必要とすることも多いので、ナースなど他のスタッフとのチームワークも欠かせません。

この仕事の面白さは、どこに感じますか?

昨日まで笑わなかった利用者さんが笑っている姿を見ると、まるで新しい発見をしたような気持ちになります。このように自分の支援した内容に対し、利用者さんの反応を見ることができる点がやりがいにつながっていると思います。このほか、外出する機会も多いので、それまで知らなかったクラシック音楽を聴いたり、美しい風景を眺めたりと、自分自身の世界も広がっているような気がします。ちなみに引率していると、結構いい席に案内されるのでお得な気分を味わうこともできます。

介護・福祉の仕事を考えている人たちへのメッセージ

少しでも興味がある方は、まずは介護・福祉の業界について知ることから始めることをお勧めします。利用者さんの生活を支えるというのは、責任もあり大変な仕事です。仕事を頑張ることはもちろんですが、オンとオフで上手に気持ちを切り替えるなど、プライベートの時間も大切にしてください。

社会福祉法人 松原愛育会 石川療育センター(金沢市)
支援員 新谷 正樹さん