副施設長
人と関わる中でこそ得られるやりがいがある。
笑顔や元気をもらいながら、自分を高めています。
現在の仕事について教えてください。
当施設では障害のある方々の就労支援をしています。私たち職員も利用者さんとともに、菓子箱の組み立てや商品の包装などの作業に取り組み、各作業の目標達成に向けて進捗管理をしています。就労支援のほかには、食事や入浴などの介護サービスも提供しており、その中で私は准看護師の資格を活かし、利用者さんのバイタルチェックや怪我をした方の処置なども担当しています。開設したばかりということもあり、地域の皆さんに活動への理解を求めながら、特別支援学校を卒業した方や再就業を希望している方が活き活きと過ごせる施設を目指して頑張っています。
どのようなところに、仕事の楽しさを感じますか?
利用者さんから「(当施設に)通いたくない」という声を聞くと辛いですね。再び来てもらうために職員同士でどうすれば良いかを話し合い、考えることも大切な仕事です。施設を利用される方の中には、住み慣れた自宅を出ることに抵抗を感じる方もいます。最初は通うことに苦労している様子が伝わってくることもありますが、本人の頑張りで少しずつ慣れ、就労はもちろん、行事にも積極的に参加する姿を見るとうれしいものです。
今でも忘れられないことはありますか?
休憩時間に利用者さんの興味のある話題(アイドルやゲームなど)で盛り上がり、笑い合うなど、日々のふとした瞬間に楽しさを感じています。利用者さんと接する時間も長いため、一緒に作業をしているうちに自然とその人となりも分かってきます。親しい関係を築いて仕事を進める一方、時には就労に関するアドバイスなどを送るわけですが、その都度「自分はしっかりとできているのだろうか」と己に問いかけています。このように常に成長を意識できる環境にもやりがいを感じています。このほか、就労支援以外に月に1回企画する「石けん作り教室」などのイベントが盛り上がり、利用者さんの喜ぶ顔を見ることも励みになっています。