インタビュー

生活支援員

利用者さんの気持ちを考えることで
自分の成長につながる仕事です。

社会福祉法人 徳充会
青山彩光苑ライフサポートセンター(七尾市)
生活支援員 近藤 由香理さん

仕事について教えてください。

利用者さんのオムツ交換や排泄、入浴の介助などご本人ができない動作のフォローや、室内の清掃など身の回りの整理整頓、このほか、通所される方の送迎もしています。仕事はとても楽しいです。利用者さんには、それぞれの支援計画が立てられていて職員の想いも反映しています。もちろん、利用者さん本人の要求に応えることも大切です。眼鏡がほしいという方がいれば、専門店へ同行して一緒にフレームを選びます。念願の眼鏡をかけた時に見せてくれる笑顔はとても素敵で、こちらも目的が達成できてうれしくなります。次は洋服を買いに行くとか、小さな達成の積み重ねが立派な支援となるのです。

「大変だな」と感じることはありますか?

もちろん、仕事なので楽しいことばかりではありません。優しさだけで長い間介護はできないと思っています。辛いこともあるし、大変なこともあります。そして、私たちスタッフも利用者さんも感情があります。こちらが良かれと思いとった行動が、利用者さんにとって迷惑だったということや、何かを促す言葉も「一言多い」と言われたことだってあります。ただ、仕事における困難は日々の経験や自主的な学びなどで克服できることも多く、成長できる仕事でもあります。

仕事の中で心掛けていることはありますか?

利用者さんとは長い付き合いになります。中には当施設で最期を迎える方も少なくありません。利用者さんと私たちの心の距離を縮めるために、介助をした後は必ず「ありがとう」と伝えるようにしています。「対応させていただいてありがとうございました」「お話を聞かせていただいてありがとうございました」と気持ちを込めています。以前、当施設から病院へと転院しなければならない利用者さんがいました。その時、私は出産間近で見送ることはできませんでしたが、「近藤さんは?近藤さんは?」と同行した職員と尋ねられていたそうです。自分の支援は正しかったのかと自問してばかりですが、この方は最後に私の名前を呼んでくれたと知り、出会うことができて良かったと思いました。

介護・福祉の仕事を考えている人たちへのメッセージ

自分の感情をコントロールできる人が介護・福祉の仕事に向いていると、私は思います。人間相手の仕事なので、思ったことをそのまま言うことはできませんし、イライラしても表情には出せません。時には不本意なことを言われることもありますが、利用者さんと長く関わることでしか得られないやりがいや感謝の言葉もきっとあるはずです。

社会福祉法人 徳充会
青山彩光苑ライフサポートセンター(七尾市)
生活支援員 近藤 由香理さん