居宅サービス課長
人と関わることでしか得られない
感謝の気持ちと感動があります。
デイサービスセンター自生園つどい（小松市）
居宅サービス課長 西場 芳江さん
西場さんの業務内容について教えてください。
複数の居宅サービスの事業所を管理しています。こまめに現場に顔を出し、ケアマネージャーが利用者さん一人ひとりに合った介護の計画を立てているか、サービス事業所がそのオーダーを実行できているかなどを確認し、時にはアドバイスを送っています。利用者の方がいつまでも元気な状態を保ち、そうでない方はできれば少しでも向上してもらえるようにさまざまな職種が力を発揮できるように人材を育成することも私の大切な役割です。
「福祉の仕事は大変」というイメージがあります。
福祉の仕事と聞くと、「きつい」「汚い」などのイメージを挙げる方がいるかもしれませんが、私の場合は最初から、オムツ交換や入浴の介助など抵抗なくできました。利用者さんが多く、時には忙しくて大変だなと感じたことはありますが、利用者さんの生活を支えるために何ができるかを考えながら、毎日の仕事を楽しんでいます。現在は管理職として人材育成にも力を入れています。職員一人ひとりに対して「こうなってほしい」という想いを持ち、チャンスや役割を与えて目標を達成できるようにフォローをしています。成長した姿を見るたびにやりがいを感じています。
どのような人材が向いていますか？
まず体力は要ります。その上で人間力のある方は大歓迎です。しかし、福祉施設で活躍するための人間力と言われても、それを理解し、実践することは難しいでしょう。まずは謙虚で素直な気持ちを持つことから始めればよいと思います。私もいつも素直になることができるように努力しています。そして、介護の仕事は人生の大先輩である高齢者から学ぶ仕事でもあります。そこに成長のきっかけがあります。私の場合、看取りを経験した後は死生観が変わり、自分の残された時間をどう過ごすか、死を通して生き方を真剣に考えるようになりました。成長させてもらっていると感じることの多い仕事だと思います。
